酔いどれ広報マン中国をゆく

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2016年 02月 24日

中国PR:コーポレートPRの重要性

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 今日は中国における企業広報の重要性について記したいと思います。日系企業や欧米企業にかかわらず、企業名を前面に出さずブランド名を前に出してマーケティングを行う会社があり、そのまた逆もあります。例えば、バドワイザー、ジョニーウォーカーと聞けば、すぐにそれぞれビールとウイスキーを思い浮かべることが出来ると思いますが、企業名でインベブとディアジオという名を想起できる人は少ないと思います。一方で、BMWやアウディは、車種名は社名に英数字を加えただけ(BMW 5シリーズとかAudi A7とか)のシンプルな構成を取っており、企業ブランドと製品ブランドの間に差が存在しません。これらのマーケティングの考え方には、それぞれ一長一短があり、ここで詳しく論じることは避けたいと思いますが、ことに中国に於いては、これらのマーケティングをどのようにローカライズすれば良いでしょうか。

 結論を先にしますと、中国においては、他国(特に先進国)での展開に比べて、製品ブランドだけではなく企業ブランドの浸透にも力を入れるべきだと考えています。背景として、中国はこの10年余りで急激な経済成長を遂げました。可処分所得が急激に増え、資産価値が急激に増大する一方で、審美眼の成長はそのスピードに伴うものではありませんでした。中国でのブランドネーミングに関する投稿でも言及しましたが、お金持ちが必ずしも学があるわけでもありません。そこにさらに、中国人の性悪説がベースとなった考え方が重なると「お金は持っているものの、何を買ったら良いのかわからない(騙されたくない)」という考えにたどり着きます。それゆえ、中国人の購買行動への影響度を調査すると「家族・友人の推薦」が必ずナンバーワンになるのです。さらにネット上の口コミあたりが続いた後、出てくるのは「企業への信頼度」なのです。

 「あの企業なら安心だ」「名の知れた大きな会社が、短期的な利益のために騙すことはない」と考えるため、自分が価値判断を下せない場合に、企業の知名度で購入判断を行うことが多いのです。(少し話が逸れますが、この時「値段が高いものの方が、より良いものだ」という考え方をすることも多いことは注意すべきポイントです)それゆえ、中国においては、日本ではあまり企業名を表に出していないような企業が、社名を前に出していることも少なくありません。これらにはやはり理由があり、中国人の消費インサイトに基づいた結果なのだと考えています。

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by hf0424 | 2016-02-24 06:26 | Work


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