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酔いどれ広報マン中国をゆく

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2012年 03月 14日

前進し続けるために

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上司としての在り方への苦悩
 先週、あるインタビューを受けたのですが、その時に出た話題と、部下と飲んだ時に出た話題とが、奇しくも重なりました。本質的には「上司としての在り方」の話題なのだけど、実際の話しはこんな感じ。普遍的に捉えれば、誰しもに見えるモノがある気がします。
「マネージャーとして現場のスタッフをマネジメントする立場にあるが、実際の現場をあまり経験していないので、部下からは「現場を知らない」と揶揄される。部下のレベルがどんどん上がって来ていて、上司としての自分の価値が分からなくなってきた。彼らにどう見られているかが不安。その答えを出そうともがいているが、答えが出なくて辛い。」
 これはよく分かる。自分自身、広報マンとしての経験はあったものの、中国語も出来ず、中国メディアのことも知らず、中国のPR事情もわからずに放り込まれた5年前。それまで現場をやってきたのが、突然マネージャとして多くの部下を抱えることになり、同じようなことに悩んだ。そして現在は、マネージャーとして部下の成長を嬉しく思う一方、どこかで恐れを抱いている自分が居るのです。

上を向き続けること、俯瞰すること
 私が話したのは「圧倒的に高い目標を持ち、そのために行動しろ」ということ。下を見ていても仕方ないし、ずっと上を見ていれば下が気になることはない。(部下より)高い目標を持って行動することが大事、と。高い目標があれば、行動も下す決定も変わる筈。私自身も「部下に仕事を任せること=部下が手柄を得る=部下が成長する」ということは、ある意味怖い。でも、私はもっと高い目標があるから、その達成のためには、私にしか出来ないことを部下に覚えてもらいやってもらう必要がある。そしてさらに必要なのは、自分にしか出来ないことを部下に教えて出来るように育てると同時に、自分は次のステージに上がるための努力を行うこと。この時に重要なことは、俯瞰の視点にどんどん移行してゆくことです。マネージャーとして上に行けば行くほど、意識しなくてはいけない(自ずと意識されるベき)ものは、俯瞰の視点です。この俯瞰の視点が、新しい創造性や解決策を与えてくれる筈なのです。

悩むこと、這い上がること
 部下がこうやって悩んでくれることは、とても嬉しい。自分の上司が良くするハナシに「会社に入って、いつ泣いた?」というものがあって、社内研修などでよくスタッフに聞いています。まばらに上がる手に対して、手を上げないスタッフに「泣くほど悔しい思いをしないヤツは、まだまだだ」と言うのです。その話しには続きがあり、別の問いかけもあります。「上司に対して、こいつバカだな、と思ったことがある人?」と挙手させるのです。こうなると、さらに手が挙がらないのですが、この問いかけは上司の指示を疑ったり(常識を疑う力)や問題提起力を見るものだと思います。現状否定や問題提起力はコンサルタント、マネージャー、ともに必須の力です。ハナシを戻せば、部下は上司のことをどこかで否定出来なければ、その人の上には立てないのです。だから、部下の成長や突き上げを怖がるよりも上を見て、上司のやり方に疑問を持ち、問題提起をするべきなのです。やはり、悩むことは成長のドライバーです。

by hf0424 | 2012-03-14 20:37 | Work


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