2011年 07月 30日
足りないくらいが丁度良い というのは、人のこと。会社全体を見回すと「潤沢なの人員」というのは必ずしも良いことだとは思わない。我々の業務では、毎年この時期は閑散期にあたる。閑散期といっても、一定の忙しさはあるのだけれど、春と秋〜冬に掛けた殺人的な繁忙期から比べたら、やはり閑散期である。定時を過ぎると、残っているのはマネージャー陣、ジュニアのスタッフほど早く帰って行くのだが、それを見ていると危機感を感じてしまう。なぜそんなに早いのか、なぜマネージャーが残っているのか。 人を使って結果を出す、ということ スタッフがマネージャーとして認められるレベルに至るまでに、一つの壁があると思う。それは「スタッフを使う」という壁である。「プレイングマネージャー」とか「現場主義」とか、聞こえの良い言葉もあるが、究極的には会社はマネージャーに対し、スタッフを上手く使って最大成果を出して欲しいわけだ。しかし実は多くのマネージャー、それも責任感の強い人間が、仕事を他人に任せられないことが多い。結果に対して責任感があればあるほど、自分が仕事を抱え込んでしまったり、重要な判断を部下にさせないことが多い。 キャパオーバー、という絶妙のバランス 人を使えるマネージャーが育たないと、組織の拡大は難しい。では「人を使うのが苦手な」スタッフにどうやって「人を使う」ことを覚えさせるか。それに対して私の答えは、「キャパオーバーの仕事を与える」ことで解決して来た。どんなに忙しくても新規の仕事を取って、もうこれ以上出来ないというスタッフにやらせる。「出来ないというのではなく、どうやったら出来るかを考えて」と繰り返し、人を使うことを説いた。そうして始めて、そのスタッフは仕方なく仕事を自分の手から離すのだ。限られた時間をどう使うかを、初めて考えるのだ。人は仕事に対して少し足りないくらいが良い、仕事は少しキャパを超えるくらいがちょうど良い。そのバランス感が大事だ。写真は京都「いっしん」の肉そうめん。実に赤身と脂のバランスが絶妙だった。こちらは脂が多いと美味しくない。
by hf0424
| 2011-07-30 19:45
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北京での日々をつづります。なお、当ブログに記載される内容は、所属する会社を代表するものではありません。Author: 舟橋 宏人 Hiroto Funahashi by hf0424 カレンダー
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