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酔いどれ広報マン中国をゆく

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2009年 05月 25日

最近のおシゴト

最近のおシゴト_f0147301_13211977.jpgたまにはシゴトについても書いてみる。先日の東京出張のBusiness opportunityは、大きく二つでした。一つは前半の関西出張。これは昨年からずっと提案中のお客様への訪問と既存顧客への下期ご提案。もう一つは、全く新しいビジネスの創造、かなり手探りだけど非常に面白いし、なによりやりがいがある。


あとはもう少しで、新しいHPもローンチできるかな。あまりにも今が酷い状況なので、今はワタシはメールの署名にすらHPアドレスを記載してないw まあこれは、特別なものを作るというよりは「基盤を整える」という観点で。これまで皆が「やらなきゃ」と分かっていながら、誰も手をつけていなかったモノだからね。念願の、です。


あとは、今頃発行されてるんだと思うんだけど(実物は見ていないのですが)日本PR協会の会報誌に寄稿しました。かなり「期待値」も入った内容で、異論のある人も多いのではないかと思いますが。下記に全文を載っけておきますので、ごキョーミある方は、ご一読を。





「消費者の日」に見る、中国メディアの変化

普楽普公共関係顧問有限公司(プラップチャイナ)
舟橋 宏人


中国での広報活動においては「日付」がメディア露出のきっかけとなることも多いのですが、3月15日という日付にピンと来る方はいらっしゃるでしょうか?


3月15日は中国消費者協会が定める「消費者の日」で「サンヤオウー(315の中国語読み)」と呼ばれ、中国国民なら誰もが知る有名な日です。この日、中国消費者協会は消費者の代弁者となり、メディアを巻き込んで消費者の権利を侵す企業を公開するなど、社会に対して大々的な問題提起を行ないます。各メディアでは関連特集が組まれ、中国最大のテレビ局中国中央電視台(CCTV)では「315晩会」という特番がゴールデンタイムに放送されます。中国消費者権益保護法に基づき消費者の権利を守るというのが趣旨ですが、外資系企業にとっては別の意味で注意すべき日とされています。「315」を利用して、その時の政治・外交問題への報復や、民族ブランドを守るための「外資叩き」が行われ、メディアがそれを過剰なまでに報道するからです。「315」=「外資系企業がメディアに叩かれやすい日」なのです。


しかし、この「315」も変化の兆しが出て来ています。北京オリンピックを前に世界から注目を浴びていた昨年は「オリンピックを前に不用意な外資叩きはしないだろう」という我々の予測通り、いくつかの外資系企業が批判に晒されたものの、大きな「外資叩き」はありませんでした。そして今年は、オリンピックを終えた後の平常時の「315」でしたが「外資叩き」はほとんどなく、消費者の個人情報保護や誇大広告など、あくまでも消費者の生活に根付いた権利保護に関する報道が目立ちました。政府の意向を強く反映させた報道を行うとされるメディアも、消費者の生活を無視しては、信頼性に影響が出て、自らの首を締めることになりかねないということなのでしょうか。


先日、中国中央電視台(CCTV)ビルで大火災がありましたが、マスメディアでの即日報道が見られない中、市民が撮影した火災現場の写真が多くのブログにアップされ、瞬時に多くの人の知るところとなりました。インターネットで情報が流れれば、メディアでの報道規制が無意味になるだけでなく「情報を隠した」と市民から攻撃される危険性もあります。インターネットという新しいメディアの登場が消費者の情報へのアクセス力を強め、中国メディアの変化をも後押ししている…日々中国広報の現場で働いている私の実感です。

by hf0424 | 2009-05-25 19:52 | Work


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